92782 February 21, 2007 1つのプロジェクトがインドの女性800万人の所得を上昇させました リンク: - IDA とは? - インドでの世銀の活動 インドについての詳細情報: - 借入の歴史 - データ - リサーチ - 連絡先 インドは社会指標が世界で最も貧しい国の1つです。アンドラ・プラデシュ州では指標が特に低 くなっています。2000年現在で人口の30 %が貧困ラインを下回る生活をしており、0歳から6歳 の子供の約30 %が栄養失調状態で、女性の識字率はインドでも最低の33 %でした。数十年に及ぶ 政府の貧困絶滅計画は失敗していたのです。 アンドラ・プラデシュ州地区貧困イニシアティブ・プロジェクトとアンドラ・プラデシュ州農村 貧困削減プロジェクトは、農村部の貧しい人々が暮らしや生活の質を改善し、病気や家族の死 亡、不作、家畜病などの打撃に対する脆弱性を低減できるようにすることを目的としていまし た。この目的のために同プロジェクトでは農村コミュニティにおける小規模な集団組織と自主管 理を奨励し、特に女性に重点を置きました。また、この潜在的に大きいにもかかわらず見過ごさ れている市場に対する民間セクターの関心を呼び込むことによって、貧しい人々の金融へのアク セス向上も視野に入れたものでした。リスク管理の決め手となったのは、貧しい女性たちが自助 グループを結成してお互いに、そしてまた銀行に対しても保証人としての役目を果たすというこ とでした。 アンドラ・プラデシュ州では約800 万人の女性を含む、農村貧困世帯の90 %近くが所得を増やし ました。 特に顕著だった成果: - 融資を利用できる世帯数は2000年には50 万世帯未満であったのが、2006年には600 万世帯を超 えました。 - 農村地域のアンドラ・プラデシュ州では貧しい人々のための金融セクターが銀行という形で登 場しており、プロジェクト前に比べて20 倍以上の貸付が農村の貧しい人々に対して行われてお り、新たな巨大顧客層が生まれました。貧困世帯に対する融資は年々増えており、2000年に は2300万ドルに満たなかったのが2006年には4億4500万ドルとなりました。2000年以降の商業 銀行からの累積的な融資の流れは11 億ドルになります。 - 貧困世帯の累積貯蓄額が2006年に2億9200万ドルに達しました。 - 120 万人を超える農村地域の貧しい人々が死亡・身体障害保険に加入しています。プロジェクト 以前は1000人未満でした。 - 農村地域の約800 万人の貧しい女性たちが62 万9870の自助グループや2万8282の村落組織に加 入しました。同プロジェクトでは2008年までに農村のすべての貧困世帯を組織化することが予定 されています。 - 2万600 人ほどの若者が訓練を受け、民間企業との提携によってサービス・セクターや建設セク ターでの就職斡旋を受けました。 -同プロジェクトでコミュニティ組織を支援して、製品やサービスに対する市場価格が改善されま した。 - 2000年以降2億6100万ドル。 - アンドラ・プラデシュ州に対するIDA 投資戦略は、官民両セクターからの投資を活用して貧しい 人々がリスク/融資/投資に値する存在になれるようにすることです。同プロジェクトでは1世 帯当たり平均140 ドルを投資していますが、このわずかな金額は商業金融機関からの融資による 約3450ドルの投資として活用しています。 - IDA は制度構築、金融商品開発、マーケットとの連係促進、モニタリングおよび評価のための技 術協力を提供しています。 - こうしたプログラムは、国連開発計画の南アジア貧困軽減プロジェクトや州政府の10 年に及ぶ 女性自助グループとの関わりに基づいて進められています。 iこれらのIDA プロジェクトによって強化された自助グループの実行能力は、当面のプロジェクト 以外でニーズの存在する分野にも向かっています。例えば津波被害にあった人々の生活立て直し を支援するために、これらのプロジェクトの下で確立されたコミュニティ・ターゲティングとマ イクロ・プラニングを用いて災害から6カ月以内に約2000万ドルが充てられました。同様に、自 助グループもエイズ認識啓蒙活動をはじめとするさまざまな公共プログラムにおけるフランチャ イズとしての役目を果たしています。 大半の貧困世帯を貧困から抜け出させ、アンドラ・プラデシュ州が2015年までにミレニアム開発 目標(MDG)を確実に達成するためには、約6億ドルが必要です。これにより優れた制度を構築 し、商業銀行などの金融機関からもさらに多くの資金を投じてもらえるでしょう。これらのプロ ジェクトの成功と規模ゆえに、南アジア、特にインド東部のより貧しい州、パキスタン、アフガ ニスタン、ネパール、スリランカそしてバングラデシュでも同様のプロジェクトに対する需要が あります。. アンドラ・プラデシュ州地区貧困削減イニシアティブ・プロジェクト(2000-06 )およびアンドラ・プラ デシュ州農村貧困削減プロジェクト(2002-07 ) プロジェクト文書I  | プロジェクト文書II | ファクトシート(テキスト版)